なんだかんだで座学が長引いてしまった感じがありますが,これからは沢山手を動かしてもらいます!
ARマーカーを作ってみましょう. 同梱の画像を使用します.
この画像です.5分で作りました.
画像をARマーカーとして使用するには,この画像に含まれる特徴点と呼ばれるデータを計算しなければなりません.
特徴点
とは,画像中に含まれるエッジ(輪郭)や線の繋がる場所,点が集合する場所などのある種の特徴の事を指します.
この特徴点の配置をコンピューターはデータとして持っておき,類似した特徴点の配置をもつ画像を認識した時,ARコンテンツを表示するといった仕組みです.
では特徴量計算をしましょう.
といってもこの計算には便利なツールが存在しますので,そちらを利用します.
https://developer.vuforia.com/
上のURLをクリックしてサイトにアクセスしてください.
ARマーカーを作ったり,ARコンテンツを簡単に作成することができるツールにVuforia
というものがあります.
今回はこのVuforiaを活用して,ARマーカーを作っていきましょう.
ツールを使用するためには会員登録が必要です.
ページ上部のRegistarボタンを押して会員登録を行なって下さい.
答えなければいけない項目がたくさんありますが,きちんと入力して下さい.
会員登録が終了すると,ページ上部のLoginボタンから会員専用ページにアクセスすることができるようになります.
Vuforiaで作ったマーカーを使用するためのSDK(Software Developer Tool)を入手します.
トップページの下部にVuforia3.0をダウンロードするリンクがあるので,クリックして下さい.
最初はAndroid用のSDKをダウンロードするページが開いていると思います.
左端のUnity Extension
をクリックしてから,Download Unity Extension 3.0.x for Android & iOS
をクリックして,SDKのダウンロードを行なって下さい.
では,早速マーカーを作っていきましょう.
トップページ上部のTargetManager
をクリックしてください.
画面が変わったら,Create Database
をクリックして,マーカーを保存するためのフォルダを作ります.
フォルダを作ることができたら,フォルダをダブルクリックしてフォルダの中に入りましょう.
ここでAdd Target
ボタンをクリックします.
ここでマーカーとして利用する画像の情報を入力します.
上から ・マーカーの名前(自由につけて構いません) ・マーカーの形(※) ・画像の幅 ・実際の画像をアップロード
となっています.
※マーカーの形というのは,認識するマーカーの形がどういった形であるかという質問です.立方体型,円柱・円錐型に対応していますが,今回は画像1枚で利用でき,最もシンプルなタイプであるSingle Imageタイプのマーカーを使用します.
Addボタンを押すと,アップロードした画像に特徴点を付ける作業が始まります.
特徴点生成には2〜3分ほど時間がかかるので,待って下さい.
このような画面が出てくれば画像生成終了です.
自分でマーカーを作る時は,右側の☆の数が最低でも3つ以上の☆が付くような画像をマーカーにするようにしてください.
☆が余りにも少ないと,ARコンテンツを正しく表示できない場合があります.
これでARマーカーを作ることが出来ました.
次はUnityで使えるような形で画像をダウンロードしましょう.
Createボタンをクリックすると,画像と必要なデータのダウンロードが始まります.
Web上で作業をするのはここまでです.
マーカーの作り方はとても重要ですので,覚えておいて下さい.